自宅のリフォームもアスベスト調査が必須

アスベスト分析検査に使う試料採取(保湿材)の注意点

アスベスト分析の試料採取のとき、分析対象が保湿材の場合にはどのような点に注意して採取しなければならないのか、解説します。保湿材は成形と不定形の2種類があるのですが、建築物の小型ボイラなどの配管に使用されているものは不定形保湿材料大半を占めます。主に、バルブ・フランジ・エルボなどに使用されていますが、直管部分にアスベストが使用されている可能性があるためそれぞれ3か所以上に対し下地まで貫通するよう1か所当たり10立法cmを目安に採取し、それぞれ密閉式の容器に保管して分析に回しますちなみに、ボイラ・タービン・化学プラントなどで使用されている配管は距離が長くなることや成形および不定形の材料を使っているケースが多いためいくつかの留意点に注意が必要です。例えば、成形保湿材同士の接続箇所に不定形保湿材を使うケースが多いのですが、不定形は成形材料と比べると石綿が使用されていた期間が長いので、成形保温材同士の接続箇所を貫通させるよう試料を採取することが望ましいとされます。

また、使用目的から配管表層部の温度が高温になるなど、表層部に接触している保温材の材質が変化していてアスベストの分析に影響(有無や含有率など)を与える可能性があるので、このような箇所は避けて採取することをおすすめします。なお、ボイラ・タービン・化学プラントなどは定期検査があるので、検査の際に保湿材を取り除いて検査終了後に新しい材料で施工が行われることもあります。このとき、アスベストが含まれていない材料に変更が行われることもあるので注意が必要です。

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